一般社団法人富良野青年会議所 2020度理事長所信

 

 

第66代理事長  吉本 信一郎

「よりよく生き、幸福な人生の獲得を」

 我々青年会議所会員は職業や環境の異なるメンバーが集い、その年々全く違うテーマに沿って日々明るい豊かな社会実現の為に、自身の大切な時間を使い活動に邁進しています。その活動のひとつひとつが人生の糧となり、青年会議所に関わる前より入会し活動をはじめ、40歳の時を迎え卒業するその後には大切な時間を使っただけの価値ある幸せな人生を獲得する。我々の活動の果てにあるのは、ただ年を取った自分ではなく、勇気と行動力を持つ幸福な人生を歩んでいく地域のリーダーであって欲しいと心から思います。そして、そういう団体であらねばならないと考えます。

 

「これからの地域を考える」

創立65周年を迎え、これからの地域を考えると、教育、文化、経済の三要素が重要であると考えます。まず教育の分野では、次代を担う子供たちの健全な成長は欠かせない事であり、親ならずとも住まう皆が願う当然の事です。住まう者が地域の抱える課題を理解し、自分の力と意思で勇気ある行動をとって行ける教育が必要であると考えます。住まう場所に対する誇り、他者を思いやる心、主体者であるという自覚、その教育が無くては地域が衰退していく事を理解して我々の目指すヴィジョンを構想しなくてはならない。

文化の分野では、先輩諸兄が作り上げてきた北海へそ祭りや北の国から、演劇のまち等の誰でも知っているコンテンツもあり、文化的にも豊かなまちです。そしてふらのは自然に恵まれ、農業と観光においては日本全体を見回しても有数の知名度がある素晴らしい土地です。しかし残念なことに、その良さを身近過ぎるが故に気づかず故郷を離れていく者が多くいます。生まれ故郷としての代替不能なかけがえのない価値観を思い起こすことで、文化を深めていく必要があります。それはきっとどんなに衰退しても根付いているものです。

最後に経済の分野では、現在の統計で2040年には北海道の役8割の都市が消滅可能性都市であるといいます。その主要な原因は、人口の減少、その先にある経済の衰退が大きな要素です。前述したように、ふらのは日本でも有数の観光地であり、広域45,000人程度の地域にしては恵まれた土地です。我々の愛するふらのを消滅の可能性から救うには経済の優位性や、必要なものを選択し、持続可能にする事は欠かせない課題になっていくものと思います。それらの事を今後の5年間でしっかりと行動していく事が必要です。

 

「信念と使命感を持ってこの混迷の時代に生き抜く力を」

今後平均寿命から考えると40年残っている我々の人生の中で、資本主義の限界、自治体の消滅、戦争も他国だけのものであるとは言い切れません。今ある生活や常識がそのまま未来にあるとは考えられないのです。私が物心ついたころにはパソコンも一般的ではなかったですし、世界中のひとびととつながる事の出来る機器などありませんでした。素晴らしい発展の反面、サイバーテロなど新しい犯罪も増えてきました。2018年9月6日の北海道胆振東部震災で体験したことでもありますが、電気が無いだけで生活も仕事もままならない事を思い知りました。そのような予測不可能な時代を生き抜く力を持ったリーダーとして、我々は地域を牽引していく存在であり続けたいと思います。生き抜く知恵は古代から受け継がれたものや最新の科学に依ったものまで様々です。特に古代から受け継がれている格言や教典に記されているものは当時の生き抜く知恵と教養の宝庫と言えますし、最新の科学に依ったものは古代の系譜に乗っ取ったものを立証した実験から最新の脳科学やヒトDNAの解析に至るまで様々です。そしてその知恵を活かすのは揺るぎない信念と使命感です。我々JAYCEEは地域を担うリーダーとして、確固たる理念で迷いなく進み、今まで以上に情勢を理解し、青年経済人として自分自身の事も学びあらゆることに対処できるように力強く成長し、混迷の時代を生き抜く力を持ったリーダーとならなければなりません。

 

「志を同じくする多くの仲間を」

近年、全国的に青年会議所会員の減少に歯止めが効かない状況が続いています。特にこの混迷の時代だからこそ、我々がしっかりと自立した青年経済人として見本を見せ、地域や企業にとって必要な会であることを示す必要があります。青年会議所の良くない噂やスキャンダルについてはJCIとしての在り方についての揶揄ではなく、JAYCEE個人としての在り方に対する評価であると常々思います。我々や先輩諸兄がJCIとして活動してきた理念や行動は、地域を愛し発展させようという真心から発する尊敬すべきものであり、誇りを持っています。私たち自身が胸を張って事業を通じ発信して魅力を伝える行動に加え、活動を通じて会員全員が人間として成長できるというはっきりとした証明が必要ではないでしょうか。その行動ひとつひとつが市民の理解を広げ会員拡大につながっていくものと思います。

 

「最後に」

私は明るい豊かな社会を「戦争と差別と貧困の無い社会」であると定義します。戦争と差別と貧困を無くすためには、他者を労わる心を育む教育と、地域を誇りに思う文化と、経済的豊かさが必要です。そのまだまだ遠い未来に行きつくためには個別具体的な多くの社会的課題を見出し解決に導いていかなくてはなりません。そのためには能動者である我々会員ひとりひとりの成長は欠かせないものとなります。我々ひとりひとりが信念と使命感を持ち力強く挑戦する事で成長の機会を与えてもらえる場所です。そしてふらのに住まう皆様が青年会議所の事業に関わっていただき、青年会議所と関わった瞬間から現在までの間には必ず幸福になっている。そのような欠かせない会になることが出来ると信じて、2020年誰一人欠けることなく幸福な未来に向かって駆け抜けていきたいと思います。