2026年度スローガン
「挑戦と共生」~Building future of Furano~
【はじめに】
私はこの自然豊かなこのまちで、四季の移ろいと共に生きる日々の中、人と人とのつながりの大切さを感じながら育ちました。幼い頃、姉の影響で始めたアルペンスキーは、私の人生を大きく変えた原点です。雪山で何度も転び、何度も立ち上がる中で、挑戦することの楽しさと、努力の先にある達成感を学びました。
札幌第一高等学校、中央大学と進み、スキーを通じて全国・世界の舞台を経験しました。思うような結果が出ずに悩んだ時期もありましたが、仲間や家族に支えられながら歩んだその道は、何よりも自分を成長させてくれました。社会人として競技を続ける中で大きな怪我を経験し、現役を退く決断をしたとき、私は改めて「人に支えられて生きている」ということを強く感じました。
引退後、故郷の富良野に戻り、酪農業という新たな挑戦を始めました。生き物、自然を相手にする厳しさの中で、地域と共に生きることの尊さを実感しています。そして、青年会議所と出会い、多くの仲間と共に学び、語り合い、行動する中で、改めて「人の成長がまちの力をつくる」という確信を持つようになりました。
私は、これまでの経験すべてが今につながっていると感じています。挑戦を恐れず、一歩を踏み出す勇気を持つこと。その姿を次の世代に見せていくことこそが、私たちの使命であり、未来への責任だと思っています。ふらのというまちを、誇りと希望に満ちた地域へと育てていくために、これからも仲間と共に歩み続けてまいります。
北海道の中央に位置するふらの圏域は、雄大な大地と四季折々の自然に恵まれ、農業と観光を二本柱として発展してきました。夏には紫のラベンダーが咲き誇り、冬には世界有数の雪質を誇るスキーリゾートとして国内外から観光客を惹きつけます。肥沃な土壌はワインやメロンをはじめとする多彩な農産物を生み出し、豊かな食文化を育んでまいりました。この地に暮らす私たちは、先人が築き上げた努力の結晶を享受しながら日々生活しています。
しかし今、私たちの地域社会は大きな転換点に立たされています。人口減少と少子高齢化、若者の都市部流出は、地域の持続可能性を揺るがす深刻な課題です。観光においても国際情勢や社会変化に左右されやすく、農業においても担い手不足や価格変動、気候変動の影響が無視できません。これらの現実を直視し、未来に責任を持つ世代として行動しなければ、ふらのの魅力も活力も次世代に引き継ぐことはできません。
我々青年会議所は、これまで常に時代の先頭に立ち、「明るい豊かな社会」の実現を目指して活動してまいりました。地域課題に正面から向き合い、仲間と共に汗を流し、新たな価値を創造してきたその精神は、今も私たちの胸に受け継がれています。2026 年度、私は理事長としてスローガンに 「~挑戦と共生~Building the future of Furano」を掲げます。挑戦とは、現状に甘んじず、困難に立ち向かい、未来を切り拓く勇気ある行動です。
共生とは、人と人、地域と自然、世代と世代が調和しながら歩みを進める姿勢です。この二つを基軸に、私たちは地域の課題を機会へと転換し、ふらのの未来を創造してまいります。
1. 人財育成と若者の定着促進
地域の未来を託せるのは、次代を担う若者たちです。しかし、現状ではふらのを巣立つ若者の多くが都市部へ流出し、地域に戻ってこない現実があります。若者が夢を描き、挑戦できる環境を整備することは、地域の未来を守る上で喫緊の課題です。
私たちは、地域での生き方・働き方を考える機会を提供します。また、新入会員への理念教育や研修を充実させ、JC 活動を通じてリーダーシップを培います。若者が誇りを持ち、富良野で暮らし続けたいと思える地域をつくることが、JAYCEE として果たすべき大きな責務であります。
2. 地域資源を活かした持続可能なまちづくり
ふらのの豊かな農業と観光は、地域経済を支える両輪です。しかし、農業は担い手不足や市場環境の変化に直面し、観光は環境負荷や季節変動といった課題を抱えています。今こそ、これらを単独の産業として捉えるのではなく、相互に結び付け、地域資源全体を磨き上げていく必要があります。
私たちは、農業と観光を融合させた体験型事業や、環境に配慮したエコツーリズムの推進に取り組みます。自然と共生する観光モデルを市民と共に考え、発信することで、富良野ブランドをより一層確固たるものとし、世界に誇れる持続可能なまちづくりを実現します。
3. 組織力の強化とブランドの確立
青年会議所の存在意義を地域に示すためには、単なる事業の実施にとどまらず、社会に影響を与える成果を残し、市民に広く理解されることが必要です。活動の質を高めるとともに、その意義を伝える努力を怠ってはなりません。
地域メディアとの連携を強化し、青年会議所の活動を広く発信します。また、会員同士の学びと交流を深め、組織の結束力を高めます。これらの取り組みにより、「富良野青年会議所だからこそできる」活動を確立し、信頼されるブランドを築いてまいります。
4. 会員拡大
青年会議所の力は「人」であり、地域を変革する原動力は一人ひとりの会員の行動から生まれます。人口減少や若者の流出が進むふらの圏域において、会員の減少はそのまま組織の弱体化につながり、地域における発信力・実行力の低下を招きかねません。だからこそ、会員拡大は単なる数合わせではなく、地域の未来をつくるための責務であると位置づ
けます。
【結びに】
青年会議所の力は、仲間と共に学び、行動し、挑戦することで初めて発揮されます。一人の力では到底成し得ないことも、志を同じくする仲間が集えば大きな成果へとつながります。
「~挑戦と共生~Building the future of Furano」―この旗印のもと、私たちは、地域資源を活かしたまちづくり、若者の定着と人財育成、JC ブランドの確立、そして次世代への教育的投資に全力を注ぎます。市民から必要とされ、若者に希望を与え、次世代に誇れる地域を築くことが、私たちに課せられた使命です。
2026 年度、私は理事長として、仲間と共に歩み、地域の未来を切り拓く先頭に立つことを
ここに誓います。共に挑み、共に創り、共に未来を築いてまいりましょう。
2026年 理事長
及川 貴寛